・Alteryxにない機能を使いたい
・FTPアップロード
・ファイルコピーの自動化
など、外部プログラムをAlteryx上で
使うことが可能です。
”Run Command ツール”を紹介します。
こんにちは、PR担当Saoriです。
”Alteryx”は、処理ツールをドラッグ&ドロップで、線でつなげていくことで「ワークフロー」
という処理の履歴を構築し、再生ボタンを押すことで、処理が実行できるため、とても分かりやすいのが
強みの統計ツール
Alteryxはデータ集計・準備・加工・予測分析、と様々な機能を使うことが出来ます。
中には対応していない機能も存在しますが、
Alteryxはコマンドラインからの場合と同じ外部コマンドを実行して使うことができます。
Run Commandツールを使用すると、
AlteryxDesignerでは使えない機能を補完することができるようになります。
今日は上級者編になります。
Run Commandツール
Run Commandツール
このツールは、Alteryx内で外部コマンドプログラムを実行することができるツールです。
名前の通り”コマンドを走らせる”機能を持っています。
入力、出力、または仲介ツールとして使用できます。
Run Commandツール 具体的な使用例
・Alteryxが必要としている機能を持ち合わせていないとき
・curl.exeとともにWebまたはFTPサイトからデータをアップロードまたはダウンロードする場合
・サードパーティのアプリケーションを使いたいとき
・他のプログラム言語を使いたいとき
各々の細かい使い方、についてはAlteryx Community内に書いてある、
ToolMasteryコーナー(こちら)を参照ください。
——-Download ツールでもFTPアップロードできるのでは?——-
できます。
ですがAlteryxでは公開鍵秘密鍵を使ったFTPアップロードについて、Downloadツールは非対応です。
Run Command ツール 実践編
では、AlteryxCommunityの記事(こちら)を参考にRun Command ツールを使ってみます。
今回は 「指定フォルダにあるファイルを消して」という指示を出し実際にファイルを消してみます。
以下の写真と同じことをAlteryx上で実現させましょう。
フォルダの中身は以下のようになっています。
ワークフローの作成
必要な情報をもとにワークフローを作成します。
Run Commandツール
Browse ツール
を使いデータを取り込みます。
できたワークフローがこちらです。
とってもシンプルですね。
※実は今回の指示内容ですと、Browseツールなしで、Run Command ツール単体で動きます。Input Data ツールが無くてもOKです。
Run Command ツール内の設定
Configuration Windowから以下の設定をしていきます。
なお、[Optional](任意) と書いてありますがダミーファイルがないと動きませんでした。
なにかしらのダミーファイルは作成し、Write SourceおよびRead Resultsで指定をしてください。
他、機能説明の概要は以下となります。
Run Silentにチェックを入れるとコマンドラインが立ち上がらず実行してくれるので自動実行などの際には便利です。
実行
無事ワークフローが完成しました。 それでは実際に実行させてみます。
コマンドライン画面が立ち上がります。Alteryxが動いている(〇の部分)がポイントです。
Yを入力し、Enterをクリックするとコマンドラインが消え、完了画面が立ち上がります。
最後にフォルダ内を見てみます。無いですね!
その他利用方法
Command Arguments 欄にコマンドラインで指示を出すのと同じようにコマンドを書けば動きます。
ファイルをコピーしたい場合は
/K copy C:\Users\XXXX\Desktop\Alteryx_tmp\OUTPUT.csv C:\Users\XXXX\Desktop\Alteryx_tmp\OUTPUT2.csv
Ipconfigを表示させたいときは
/K ipconfig
で教えてくれます。
またCommand欄で実行するファイルを変更すれば、FTPアップロードもできます。(例:WinSCP.exeを指定)
その他、任意のプログラムを立ち上げて実行させることも可能です。
まとめ
今回は上級者向け、コマンドラインに関する知識をお持ちの人に向けての記事でした。
Alteryxはエンジニアでなくても、ノンプログラミングで集計や予測できることが強みですが、
プログラミングの知識をお持ちの方は今回のような使い方を使うことも可能になります。